ついにポータブルMD(録再)プレーヤーを購入しました。MDというのものを初めて耳にした中学生の時から、10年の時を経て僕の半生を費やして、ようやくアナログ世代からMD世代になりました。
どうして急にMDを買う気になったかは、前のカセットウォークマンのイヤホン部が調子が悪くなってしまって、修理に出すか、新しいイヤホンを買うかを考えていたことに始まります。もともと前のカセットウォークマンは、J&P石橋店で買ったのですが、その時にポータブルものって壊れやすそうだから、+3%の保険を払って、5年間の修理保証をつけてもらっていました。しかし、関東って上新電機、J&Pってないあまりないみたいです。関西にさくらや、ドン・キホーテ、イトーヨーカドーが少ないのと同じで、大きな地域差があるようです。
イヤホン部っていうのが適用可能かどうか分かりませんが、修理保証があるのでうまくいけばJ&Pでは無料で修理してもらえます。でもインターネットで調べても、あんまり都心部にJ&Pがないし、行こうと思ったら往復で1000円はかかってしまいます。イヤホンってその辺りの電気屋さんでも2000円くらいなので、修理代がタダになるとも限らないし、新品のイヤホンを買った方が良いかもと考えていました。
それまでカセットウォークマンを使っていたくらいなので、オーディオテープがかなりあります。懐かしの音楽って大体がオーディオテープで、中にはCDで入手困難なモノもあります。でも5年くらい聞いていると、さすがに音質も劣化してきます。このオーディオテープの内容を、パソコンのハードディスクに保存するとかさばらずにすむし、一度パソコンを通すとちょっとした音の劣化は元に戻せます。
部屋でゆっくり音楽を聴くこともないから、持ち歩けるカセットウォークマンに入れることが多くなっています。でもカセットウォークマンに入れるためにはいったんCDに焼き、ステレオからカセットに録音し直す必要があります。いろいろと面倒なので、そろそろカセットウォークマンも潮時かと思っていました。CD系のメディアも安くなったので、CDウォークマンを買うという手もありましたが、そのメディア自体が12cmという制約から、どうやっても内ポケットとかに入らず、携帯性ってところでやっぱり使いづらいものがあります。
ポータブルMDプレーヤーを購入すれば、付属ののイヤホンを前のカセットウォークマンにつければ、カセットもそのまま聴けます。またステレオにMDがついていないので、ポータブルMD機器はどのみち録再機を買うことになります。ポータブル機器で録音できれば、授業やワークショップで必要に応じて(主に眠い時に)録音して保存したり、聞き直したりが可能になります。こうしてポータブルMDプレーヤー(録再)とパソコンから光入出力するためのサウンドカードを買うことに決めました。
公共経済の試験終了後、すぐには勉強する気にならないので秋葉原(本郷から自転車で10分くらい)へ行きました。JR秋葉原駅を挟んで電気街とは反対側に、まばらに問屋や倉庫のようなインターネット販売の店があります。電気街店頭相場より3000円くらい安く、22000円くらいでポータブルMDプレーヤーSJ-MR220を買いました。(霧霜会で言われたとおり、Panasonic製品買いました for なりなり)家賃や授業料以外で20000円を超える出費は久しぶり、弁当にして約100日分です。電気街に戻って光出力、光入力端子の着いたサウンドカードを探しました。コストパフォーマンスが良いというのと、玄人志向のマークが跡田先生に見えてしまうという理由で玄人志向のサウンドカードCMI8738-6CHPCI2を3500円くらいで買いました。
下宿に戻ってパソコンの中身をいじって、ステレオの後ろをいじって、デジタル再生・録音環境を整えました。玄人志向製品というのがちょっと心配でしたが、問題なくハードもソフトもインストールできました。これでパソコンを介すと、オーディオテープもラジオの音声もデジタルデータとして処理できるようになりました。一度パソコンに入れてしまえば、音をいじるのは割と簡単です。音の伸びたテープやノイズの入ったものも大体きれいな音声に戻せます。というわけで発売から約10年遅れましたが、ついに僕もMD世代になりました
中学生、高校生の間に聞いていたテープとかを精製して聞くと、ノスタルジーに浸れます。自分で音楽を選んで聞き始めるのって普通は小学校高学年から中学初めくらいです。だから10年分の音楽は自分の記憶に残る音楽大半ってことになります。しかし、自分の人生で10年というタームを普通に使うようになったことにも、ノスタルジーとは違う哀愁があります。昭和って響きがとても古くて、はるか昔に感じます。いつの間にか、自分が生きた昭和の時間よりも平成の時間の方が長くなっています。