[JabRefによるBibTeX文献管理とJab2HTML] はてなブックマークに追加 Tweet

無料のBibTeX文献管理ソフトJabRefとエクスポートスクリプトJab2HTML.zipの使い方の説明をします。
JabRefを使うと、文献情報やPDFを整頓し、TeXへ参考文献の情報を挿入する作業が楽になります。
また、Jab2HTMLを使うとsample-Jab2HTMLのようなhtml文献リストが作成できます。

If you prefer English, go to BibTeX Management by JabRef and Jab2HTML.

目次:ページ内リンク
JabRefのダウンロードとインストール
Pref-Jab2HTML.xmlの設定インポート
JabRefの基本操作 JabRefの機能
Jab2HTMLによる日本語htmlエクスポート Jab2HTMLの更新履歴
関連ページ
TeXにおける参考文献の引用(BibTeX)とcje02.bst :日本語を含めた参考文献をBibTeXを用いて引用し、文献情報付きPDFを作成する方法の説明です。
BibTeX文献情報のWeb検索 :Google:Scholar、CiNii、Lead2Amazon、RePEc(IDEAS)からBibTeX形式の文献情報を取得します。
Amazonのカスタマイズ検索(Lead2Amazon):世界のAmazonの検索ができ、書籍のBibTeX文献情報が取得できる Lead2Amazonの説明です。
Lead2Amazonの出力(BibTeX 音楽トラック 関連商品 携帯アクセス):Lead2Amazonで選択できる出力に関する説明です。
ブラウザからの論文検索:Webブラウザから直接、論文(BibTeX文献情報)等を検索します。
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JabRefは無料で利用できるBibTeX用の文献管理ソフトです。文献情報をTeXの文章に挿入する場合は、TeX(とセットになっているBibTeX)をインストールする必要があります。JabRefは単体でも文献管理ソフトとして使用することができ、Jab2HTMLを使うとsample-Jab2HTMLのようなhtml文献リストを作成することができます。


JabRefのダウンロードとインストール

1. BibTeX用の文献管理ツールJabRefのダウンロードをします。http://jabref.sourceforge.net/の画面のDownloadと書かれたボタンをクリックしてください。

JabRefのダウンロード

2. 使用しているOSに合ったファイルクリックしてダウンロードします。Windows XPや 32bit版のWindows Vistaを使用している場合は『JabRef-2.3-Setup.exe』が簡単です。ダウンロード後はexeファイルをダブルクリックして、インストールします。

OSに合ったファイルを選択してダウンロード


Pref-Jab2HTML.xmlの設定インポート

齋藤経史がカスタマイズしたJabRef設定ファイルPref-Jab2HTML.xmlを使うと、追加要素を記入できるOriginalタブおよびGoogleGoogle ScholarへのリンクをJabRef等に出すことができます

1. Pref-Jab2HTML.xmlは、Jab2HTML.zipに他のhtmlエクスポート用ファイルとともに圧縮されています。これをダウンロード、解凍した後、[Program Files\JabRef]など適当なフォルダへ移します。

Jab2HTML内のファイル

2. JabRefを起動して、[Options][Preferences]をクリックします。

Preferencesからの読み込み

3. [Import preferences]をクリックして、[1]で移した『Pref-Jab2HTML.xml』をクリックします。

Import preferencesを選択

ダウンロードしたPref-Jab2HTML.xmlを選択

4. [Preferences]の[External Programs]にある[Main file directory]に『C:\Files\REF』、[Main PDF directory]に『C:\Files\PDF』が入っていれば設定ファイルのインポートは終了です。必要に応じて自分の氏名を[Owner]に入れる等、追加カスタマイズをしてください。

PDFの読み込み先での確認

『Pref-Jab2HTML.xml』を導入した後は、Originalタブが現れるとともにJabRefのプレビュー上のリンクをクリックするとタイトルや著者名でGoogleやGoogle Scholarを検索できるようになります。

JabReF内での表示でチェック


JabRefの基本操作

1. まずはデータベースとなるbibファイルを指定します。[New BibTeX database新規BibTeXベース]で新しくbibファイルを開くか、[Open BibTeX databaseBibTeXを開ける]で既存のbibファイルを指定します。開いたbibファイルの中に新しい文献を追加したい場合は、[New BibTeX entry新しい文献の追加]を選択した後、文献形式を選びます。

新しい論文を追加

2. 自分で[Required fields]等の必要項目を埋めることもできますが、以下の画像のようにGoogle ScholarLead2Amazonからコピーして[BibTeX source]に貼り付けた後に必要な修正をする方が簡単です。コピー&ペーストによるBibTeX文献情報の収集はBibTeX文献情報のWeb検索に説明があります。

Lead2AmazonでのBibTeX表示

文献のWeb検索と文献情報の取得

いくつかの論文データベースに関しては、JabRefから検索してBibTeX情報を取得できます。メニューの[Web Search]から検索したいデータベースを選び、検索語句を入力して[Fetch]をクリックしてください。文献がヒットした場合は[Generate now]をクリックしてから[OK]をクリックすると、JabRefの中にBibTeX情報を取り込むことができます。

JabRefからのWeb検索

3. [Required fields]等に基本的な文献情報を入力した後に、関連Webページがあれば、[General]の[Url]に貼り付けてください。PDFなどの電子媒体がある場合は[Original]の[Pdf]にファイル名を入れてください。

JabRefのGeneralタブ

4. TeXに引用したい場合はTeXにおける参考文献の引用(BibTeX)とcje02.bstや他の関連Webを参考にしてください。bibファイルを適切な箇所に保存した後に、JabRef内の各文献を右クリックしてできる\cite{BibTeX key}を選び、適切なTeXソースに貼り付けてください。

TeXへの\cite貼り付け


JabRefの機能

表示項目の設定

JabRefの[Required fields][Optional fields]というタブはarticleやbookといった文献の種類によって、項目が変化します。文献の種類ごとの項目を設定したい場合は、メニューの[Options] [Customize entry types]を選択してください。

Customize entry types

文献の種類ごとに[Required fields][Optional fields]を設定することができます。

文献毎の表示項目を設定

また、文献の種類に依存しない共通項目はメニューの[Options] [Set up General Fields]から指定できます。改行することで新しいタブとなり、タブ名をコロン(:)の左側で指定します。タブ内の項目はセミコロン(;)で区切り、並べてください。

set general fields

JabRef内のキーワード検索

JabRefでは簡単にキーワードに関連した文献を検索して抽出を行うことができます。ツールバーの虫眼鏡のマークツールバーの虫眼鏡マークをクリックすると検索用のパネルが表示されます。

キーワードで文献を抽出

このパネルの中に検索したい単語を入力して『Search All Fields』をクリックすると、キーワードに関連した文献のみが上位に表示されます。

JabRefでキーワードに関連した文献を抽出

PDFの指定とダウンロード

JabRefでは、PDFの項目にある[Browse]をクリックすると、マウスでPDFを指定することができます。また[Auto]をクリックすると、PDF用のフォルダ下にあるBibTeXkeyに近い名前のファイルが指定されます。PDFを指定した文献にはJabRef内のAdobeマークのマークが現れ、このマークをクリックするとPDFを開くことができます。

PDFを指定

また、PDFの項目にある[Download]をクリックしてURLを指定することで、Web上のPDFをダウンロードできます。ダウンロードしたPDFファイルはBibTeXkeyのファイル名で、あらかじめ指定したPDF用のフォルダに保存されます。

PDFのダウンロード

PDFのメタ情報書き込み

[Write XMP]をクリックすると、JabRefから『タイトル』『表題(サブタイトル)』『作成者』『キーワード』をPDFのメタ情報として書き込むことができます。書き込まれたメタ情報は、Windowsのフォルダを『詳細表示』にすることで表示やソートができます。

Write XMPをクリックしてPDFに書き込みWindowsで詳細出力を選択

WindowsでのPDFの表示


Jab2HTMLによる日本語htmlエクスポート

1. Jab2HTML.zipの中に[CustomEx]というフォルダがあります。このフォルダの中にあるJab2HTML.layoutを[Options] [Manage custom exports]で選択すると、sample-Jab2HTMLのようなhtml文献リストを作成できるようになります。[Export name]はファイル名そのままなら(Jab2HTML)として、[File extension]には拡張子の『.html』を入れておきます。

Jab2HTMLを設定

Jab2HTMLを指定

2. Custom Exportの設定が終われば、[File]の[Export]の選択肢の一つに[Jab2HTML]が現れます。Jab2HTMLを使ってhtmlの文献リストをが保存することができます。

fileからExportを選択

指定文献のみをエクスポート

指定した文献のみでhtmlリストを作成することもできます。Ctrlキーを押しながら、文献をクリックすると複数選択ができます。エクスポートしたい文献を選択した後に[Export selected entries]をクリックして、部分的なhtml文献リストを作成できます。

指定したアイテムのみをJab2HTMLでエクスポート


一覧表HTML

Jab2HTMLで作成した文献リストは、コメントの文章を含めいろいろな情報を表示します。JabRefに付属しているHTML Tableを使ってエクスポートすると、各文献の情報が一行におさまった一覧表を作成することができます。

HTML tableでのエクスポート

Javascriptを利用可能にすると、上部の入力欄から文献を検索することができます。

HTML Tableでの検索


Microsoft Word用のリスト

JabRefはTeX用の文献管理を意図して作成されていますが、Microsoft Wordなどの他のワープロソフト用の参考文献を作成することもできます。[Export]のFiles of Typeで『Harvard RTF』を選択してください。

Word用にRTF出力

『Harvard RTF』による日本語文献の出力は不完全ですが、全ての参考文献をWordに記入していくよりも部分的に修正してWordに貼り付ける方が簡単です。

Word用の参考文献

Pref-Jab2HTML.xmlを導入すると現れる[Original]タブ等に書き込んでから、Jab2HTMLでエクスポートするとsample-Jab2HTMLのようなhtml文献リストができます。

[note][memo][review][comment]等には、htmlタグでリンクや文字装飾ができます。このタグによってJabRef内のプレビューやhtml文献リストの出力を変化させることができます。

Originalタブ等の追加要素をJabRefで表示

上の表示のmemo部は、下の記述で作られています。

Memoの書き込み側

[Related]に関連する文献のBibTeXkeyを入れておけば、Jab2HTMLが作成したhtml文献リスト内でラベルリンクができます。

related項目によるページ内リンク

作成された文献リストでは、論文タイトルと著者名でGoogle Scholarが検索できます。書籍で[ISBN]の記載があれば、WebCat PlusLead2Amazonへのリンクが表示されます。\cite{BibTeXkey}をhtml右上に記載してあります。下の画像のように、これをコピーしてTeXに貼り付けると文献挿入ができます。

Jab2HTMLからの\citeのコピー


Jab2HTMLの更新履歴

現在ダウンロードできるJab2HTML.zipはVersion 2.10です。sample-Jab2HTMLのようなhtml文献リストができます。

Version2.03 → 2.10(2007/11/13)

Version2.02 → 2.03(2007/11/03)

Version2.01 → 2.02(2007/07/26)

Version2.00 → 2.01(2007/01/17)

Version1.70 → 2.00(2006/12/20)

Version1.60 → 1.70(2006/08/01)

Version1.50 → 1.60(2006/03/31)


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