[画像や写真をTeXからPDFへ入れ込む方法] はてなブックマークに追加 Tweet

仮想EPSプリンタを使って、TeXに画像を挿入してPDFを作成する方法を紹介します。
PCの画面上に表示できる画像であれば、何でもPDFに挿入できます。
画像や写真を入れ込んでpicture_eps.pdfのようなPDFを作成できます。

目次:ページ内リンク
画像や写真のEPS化 EPSの枠調整
TeXでのEPS画像指定、dviとPDFの作成
関連ページ
WindowsでのTeX用仮想EPSプリンタの作成方法:TeX挿入用のEPSをWindows上で作成する方法の紹介です。
ExcelグラフをきれいにTeXからPDFへ入れ込む方法vector_eps.pdfのようなExcelグラフ入りPDFの作成方法の紹介です。
Excel表をきれいにTeXからPDFへ入れ込む方法ve_exta_eps.pdfのようなExcel表入りPDFの作成方法の紹介です。
PowerPoint図をきれいにTeXからPDFへ入れ込む方法ve_pp_eps.pdfのようなPowerPoint図を入れ込んだPDFの作成方法の紹介です。
Web倉庫へ戻る サイトマップ(分野別) 更新情報 keijisaito.infoのサイトマップ

まずTeXをインストールします。次にWindowsでのTeX用仮想EPSプリンタの作成方法を参考に、EPSファイルを作るための仮想EPSプリンタを作成しておきます。


画像や写真のEPS化

1. Webから取り込みたい画像や写真を取得したり、ペイントソフトで描いたりして画像ファイルを作ります。Microsoftのペイントを使う場合は、選択範囲を指定してから、右クリックメニューの[コピー]で抜き出すことができます。

画像を描いて、取り込みたい範囲を選択する。

プリントスクリーンでの画像取り込み:スクリーンショット

Webページや動画の一場面であっても、PCのディスプレイに表示できれば、スクリーンショットとして画像を取り込むことができます。

取り込みたい画像をPCのディスプレイ上に表示して、キーボードの右上にある[Print Screen]と書いてあるキーを押してください。

キーボードのプリントスクリーン

[Print Screen]で取り込んだ画像の一部を文章に挿入したい場合は、いったんペイントソフトに貼り付けます。ペイントソフトを開き、[編集]→[貼り付け]で画像を貼り付けてください。貼り付けた後は、上の[1]の手順で文章に入れたい部分を指定してから、右クリックメニューの[コピー]で抜き出すことができます。

プリントスクリーンによる画像取り込み


PDFからの画像取り込み:Adobe Reader

コピー制限がかかっていないPDFの場合は、Adobe Readerなどのスナップショットツールを用いて画像を取り込むことができます。

PDFのスナップショットツール

TeXの数式をPowerPoint等に出力

このページで紹介する『画像⇒TeX(PDF)』とは別に『TeXの数式(PDF)⇒PowerPoint等』にもスナップショットツールは役立ちます。PDFに出力した数式を画像としてスナップショットツールで取り込み、WordやPowerPointに貼り付けることができます。

PDFからTeXの数式を抜き出す

TeXの数式をPowerPointに貼り付け

2. Excelに貼り付けたり、[挿入]→[図]→[ファイル]からでPDFに挿入したい画像を選択します。

Excelに画像を貼り付ける

3. 改ページプレビューなどで印刷したい範囲を指定します。

印刷したい範囲に合わせる

画像の枠線

写真に枠線を付けたい場合は、右クリックメニューの[図の書式設定]→[色と線]→[線]から枠線を指定しておきます。

枠線の指定


画像のモノクロ化

画像がモノクロでも良い、あるいはモノクロの方が良い場合は、右クリックメニューの[図の書式設定]→[図]→[イメージコントロール]の色を『グレースケール』にしておきます。モノクロの方がカラーよりも最終的なPDFのファイルサイズは小さくなる傾向にあります。

画像をモノクロに変換する

4. WindowsでのTeX用仮想EPSプリンタの作成方法で作成した[For EPS]を選択した後『プロパティ』をクリックします。

5. レイアウトのタブの中にある[詳細設定]をクリックして、[PostScriptオプション]から[EPS(Encapsulated PostScipt)]を選びOKを押します。

仮想EPSプリンタのEPS指定

6. [印刷]の設定画面に戻ると、[ファイルへの出力]にチェックを入れて『OK』をクリックします

7. 出力ファイル名を尋ねてきますので、例えば『example.eps』と記入して『OK』をクリックします。

[ファイルへ出力]にチェックを入れて印刷する。

8. [マイ ドキュメント]の中に『example.eps』というファイルができていれば、EPSの作成は完了です。

プログラムからExcelを起動していた場合は、マイドキュメント内にEPSが作成される。


EPSの枠調整 [ベクトル形式のEPSとほぼ共通]

1 作成されたEPSファイルは、GSview(http://www.klavis.info/gsinst.html)にて開くと、以下のような絵が出ます。

EPS内に大きな余白が存在

2. GSviewの十字カーソルを枠にしたい左下と右上の位置に合わせて、ウィンドウの下部に出る座標を読みます。

GSViewを使って、左下と右上の座標を確認する。

3. GSviewを開いたまま、同じEPSをメモ帳やエディターで開きます。

読み込んでいるEPSをメモ帳等で開く。

4. 6行目あたりにBounding Boxという項目があるので、そこを先ほど覚えた左下座標、右上座標に書き換えます。メモ帳を上書き保存します。

[Bounding Box]の座標を、GSviewで覚えたものに書き換える。

5. [Options]の[Show Boundig Box]にチェックが入っていれば、選択した範囲が破線で囲まれています。メモ帳で上書き保存をした後にGSViewを操作した段階で枠表示が変わります。この破線が抽出したい範囲に合っていれば、EPSの枠調整は終了ですのでメモ帳を閉じます。

GSviewを開いて、取り込みたい範囲と枠が合っているかを確認する。


TeXでの画像指定とdviとPDFの作成 [ベクトル形式のEPSとほぼ共通]

1. 枠を調整したEPSをTeXファイルと同じフォルダに移動させます。

2. 以下のようにEPSを指定するTeXソースを書き、graphicxパッケージなどを使用してコンパイルします。 

\documentclass[a4j,12pt]{jarticle}
\usepackage{graphicx}
%画像挿入用のパッケージです。TeXをインストールすると付属しているはずです。
\begin{document}
\section{EPSの挿入}
以下のようにEPSを挿入します。

\begin{figure}[htbp]
%画像の表示位置の優先順位 [h:挿入場所, t:ページの上端、b:ページの下端、p:独立ページ]
\centering
%EPSを中央寄せ
\includegraphics[width=8cm]{example.eps}
%widthで幅だけを指定すると、縦横比を維持して画像のサイズを拡大縮小します。
\end{figure}

example.epsの代わりに挿入したいファイル名を入れます。

\end{document}

3. うまくコンパイルされるとpicture_eps.dviができ、dvioutにおいて以下のような表示になります。

dvioutでの画像の表示

dvioutのカラー表示

dvioutでカラー表示されない場合は、[Option] [Setup Parameters]をクリックして[Graphic]のタブから設定できます。GIF:BMP(full color)を選択し、[Save]してからOKを押してください。

カラー表示できていない場合は、dvioutのGraphicから設定

4. dvioutでうまく表示できれば、dvipdfmでPDF化してください。上の材料を利用すればpicture_eps.pdfができるはずです。

dvipdfmを使ったdviからのPDF作成

dviからPDFの作り方が分からない場合は、以下の手順に従ってください。

  1. PDFにしたいdviを選び、マウスで右クリックします。
  2. メニュー内の[プログラムから開く]を選択します。(一度dviの拡張子に対して、dvipdfmを選んでいれば画像のように候補表示されます。)
  3. 初めて選択する場合は、[参照][その他]などを押して、任意のプログラムを選べるようにします。
  4. \local\bin以下にdvipdfm.exeというプログラムがあるはずです。このプログラムを指定してdviを開きます。
  5. 一瞬黒い画面が出て、元のdviと同じフォルダにPDFができているはずです。

dvipdfmによるPDF化

他の方法として、dvioutからもdvipdfmxでPDFに変換することができます。

  1. Viewから[Change Tool Buttons]をクリックしてください。ツールバーの中に黄色いスマイルマークが画面に表示されます。(dvioutを再起動する必要があるかもしれません。)
  2. 黄色いスマイルマークをクリックすると、dvipdfmxでのPDF作成を尋ねてくるので、OKをクリックしてPDF化します。

dvioutからpdfmxへの変換

黄色いスマイルマークからのPDF化

5. できあがったPDFに意図通りに画像が挿入されているかを確認してください。

画像や写真を挿入したPDF

PDFの軽量化

できあがったPDFに挿入されている画像はビットマップ形式なので、ファイルサイズが大きくなる傾向にあります。AcrobatのProfessionalを持っていれば、[PDFの最適化]のコマンドでファイルサイズを小さくすることができます。PDFの最適化によってpicture_eps.pdf(110KB)をpicture_eps_ds.pdf(30KB)に軽量化しても、画質の低下は目立ちません。

AcrobatでのPDFの最適化

Acrobatでの画像の軽量化


Webページの先頭へ戻る Web倉庫へ戻る サイトマップ(分野別) 更新情報 keijisaito.infoのサイトマップ