ガッチャピン1号に会った日 (2006年8月6日:1)

 どうも、お久しぶりです。齋藤経史です。ここ数ヶ月は『論文・レポート』を整理したり、『Web倉庫』を拡充していましたが、この『今日この頃』のページは約10ヶ月ぶりの更新です。は8ヶ月ぶりの更新でしたが、もうすぐ年刊になりそうです。

 この数ヶ月はそれなりに忙しく過ごしていました。中でも時間的、精神的負担が大きかったのが2006年の春先から始まったあの事件です。問題の根源は2004年から分かっていたのですが、面倒だったこともあって丸く収めてしていました。しかし、放置してしまったためにその後、種々の被害を受ける方が多数出てきてしまいました。このため、僕も頑張って様々な方の協力を得て、しっかり対処しておくことになりました。打ち合わせとシミュレーションを重ね、まとめておびき出して証拠を頂きました。そのうち証拠を交えた公式&非公式の報告書ができるかもしれません。
 よく考えて話し合い、多くの人の幸せにつながると思えることをしているとはいえ、この手のゴタゴタは疲れます。被害を聞いたり、受けたり、策をめぐらしたりすると心もだいぶ汚れました。


8月5日 午後2時@ダイヤモンドシティ キャラ

 そういうわけで8月5日は心の洗濯をするべく、ガッチャピンに会いに行くことにしました。ガッチャピンというのは、タツノコプロフジテレビKIDSが共同制作した科学忍者隊ガッチャマンとガチャピンの合体版キャラクターです。ガッチャマンって初回放送は1972年なので、僕自身もきちんとアニメを見たことはありません。しかし、レトロ感というかダサかっこいいというか、『懐かしのアニメ』系の番組で印象に残るキャラクターです。また『誰だ〜 誰だ〜 誰だ〜。 空のかなたに踊る影、白い翼のガッチャマン』の主題歌も耳に残ります。ガッチャピンの整理券
 ガッチャピンがダイヤモンドシティ キャラというショッピングモールに来るという告知があったので、昼食後に鳩ヶ谷駅からバスに乗ってダイヤモンドシティ キャラに向かいました。午後1時30分くらいにダイヤモンドシティ キャラに到着すると入り口の所で『ガッチャピン じゃんけん大会&握手会』の整理券を配っていました。僕は「大人でももらって良いですか?」と係の人に尋ねると「もちろん。良いですよ。」と言われたので、整理券をもらいました。

 20分ほどSPORTS AUTHORITYにて時間をつぶしていると、ついにガッチャピンの出演時間である午後2時になりました。司会のお姉さんが子供達を盛り上げて
「さぁ、みんなでガッチャピンを呼んでみよう。せーの」

「ガッチャピ〜ン」

「・・・みんなの声が小さいから届かないみたい。もっと大きな声で呼んでみよう。せーの」
「ガッチャピ〜〜ン」
という定番のやりとりを済ませると、トコトコとガッチャピン1号が現れました。

 ガッチャピン1号の到着後、間もなくしてじゃんけん大会が始まりました。ガッチャピン1号の指は本家のガチャピンと同じく三本指です。このため、グーチョキパーの見分けづらく、ガッチャピン1号は体を使ってグーチョキパーを表現していました。じゃんけん大会の優勝者にはガッチャピンのキーホルダーがもらえるようでしたが、僕はじゃんけん大会には参加しませんでした。なぜなら僕の狙いは初めから握手会にあったからです。

ガッチャピンのグーチョキパー

 僕は、握手会の時にガッチャピン1号のエネルギーボールに触れようと考えていました。本家のガチャピンの手についている丸い玉は、イボではありません。あれは、エネルギーボールというガチャピンの勇気と力の源です。本家のガチャピンのエネルギーボールなら汚れた心の洗濯に絶大な効果があるに違いありません。ガッチャピン1号のエネルギーボールは、本家ガチャピンには及ばないもののかなりの御利益が期待できます。またついでにガッチャマン由来のブレスレットにも触れておけば、ダブル効果で心がきれいになるだろうと考えていました。

 じゃんけん大会が終わると、僕はエネルギーボールに触れるべく一階に下りました。しかし整理券を持って握手会の列に並んでいるのは小学生以下の子供とその親御さんばかりでした。ガッチャピン1号に握手してもらっているお母さんもいましたが、あくまでも子供のついでという感じでした。さすがに子供ばかりの列に並ぶのは恥ずかしいので、行列の最後に滑り込もうと思いました。

ガッチャピンのエネルギーボールとブレスレット握手して写真を撮るガッチャピン

しかし、行列の人数が減るのを待っていると、ある親子連れの声が聞こえてきたのです。

娘:「行きたい〜」
父親:「ダメだ。整理券持ってないから。」

僕はこの声を聞いて
『一人で握手してもらっている大人はいないじゃないか。この声を無視してガッチャピン1号のエネルギーボールとブレスレットに触ったとしても、僕の心はさらに汚れてしまう。』と思いました。

僕は
「あの、これ使ってください。大人が一人で握手してもらいに行くのは、恥ずかしいので。(本音)」
とその父親に整理券を渡しました。

父親からお礼を言ってもらった後は足早にダイヤモンドシティ キャラを去りました。僕はガッチャピン1号のエネルギーボールとブレスレットに触れることはできませんでした。しかし、ささやかな自尊心を保つこと&善行を行うことで、少しだけ心がきれいになったような気がします。

ガチャピンとムックに会った日 (2006年8月6日:2)に続きます。