[Firefoxの検索バーをカスタマイズする方法] はてなブックマークに追加

Firefoxには検索バーがついており、Webブラウザからの直接検索ができます。
このページでは、カスタマイズした検索設定で直接検索を行う方法を紹介します。
Ready2Searchを使って、独自の検索設定を組み込んだプラグインを作成することもできます。

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Firefoxをインストールしていなければ、http://www.getfirefox.jp/からFirefox(2.0)をダウンロードしてインストールしてください。


Firefox(ファイヤーフォックス)Firefoxの検索設定

[検索プラグインの追加]

Firefoxの検索プラグインはバージョン2.0より前は独自仕様でした。2.0以降でも独自仕様は継続していますが、並行してOpenSearch形式の検索プラグインを使えるようになりました。このためReady2Searchで作成したOpenSearch形式の検索プラグインを使用することができます。下の動画のようにブラウザからの直接検索インデックスからつながっているページにある標準プラグインをクリックだけで導入できます。

標準プラグイン(Internet Explorer、Firefox、Googleツールバー)というリンクをクリックするとReady2Searchの検索プラグインの設定ページにつながります。

検索エンジンの指定方法から標準プラグインをクリック

Ready2Search内のOpenSearchプラグイン 検索名称をクリックすることで、Firefoxの検索バーに検索プラグインが組み込まれます。

Ready2SearchによるFirefoxへのプラグイン

Firefoxへの検索エンジン追加

標準プラグインを利用する場合は、マウスだけで検索プラグインを追加することができます。一方で、1ページの表示件数を増やすなど検索設定をカスタマイズすることもできます。標準プラグインの下に各検索エンジンのカスタマイズ方法が記載されています。検索設定をカスタマイズする場合は、検索プラグインを修正をクリックした後、カスタマイズ方法の説明を参照して検索ワードの前などを書き換えてください。各ユーザーで独自の検索プラグインを作成したい場合は、Ready2Searchでの検索プラグイン作成を参照してください。

[検索プラグインの利用と設定]

検索したい語句を入力して、検索エンジンを選択することで直接検索ができます。

検索語句を入力して検索

検索バーにある検索設定は[検索バーの管理]から、並び替えたり、削除したりすることができます。

検索設定の並び替えと削除

Webページ上の語句を検索する

Webページ上の語句を検索したい場合は、検索語句を検索バーにドラッグ&ドロップすることでも検索できます。

検索バーにドロップして検索する。

または検索したい語句を選択して、右クリックメニューから検索ができます。

右クリックメニューからWeb上の語句を検索


検索結果を常に新しいタブで開く

Firefoxをインストールしたままの状態では、検索バーからの検索は現在表示しているタブで開きます。検索バーからの検索を新しいタブで開くようにカスタマイズすることができます。

  • インストールしたままの状態でも[Alt]を押しながら検索すると、検索結果を新しいタブに開きます。
  • 拡張機能のWeb Search Proを使うと、検索設定をより細かくカスタマイズできます。既存の検索結果のページがあれば同じタブを使う、検索エンジンの選択と同時に検索するといったカスタマイズが可能です。
まず、『about:config』とアドレスバーに入力してください。Firefoxの設定一覧が表示されます。

about:configをアドレスバーに入力する

続いて、フィルタに『browser.search.openintab』と入力すると、タブ表示の設定を抽出できます。この項目をダブルクリックをするか、右クリックメニューから『値の切り替え』をクリックしてtrueにします。この値をtrueにすれば、検索バーからの検索を新しいタブで開くようになります。

検索結果を新しいタブに開く設定


検索バーの幅を変更する

Firefoxの外観を変更する場合はPersonasというアドオンを用いますが、調整する場合はUserChromeを書きます。Windows XP/2000の場合は

C:\Documents and Settings\ユーザー名\Application Data\Mozilla\Firefox\Profiles\アカウントごとの文字列\chrome

の中にuserChorome-example.cssというファイルがあるので、この名前の『-example』部を削除してuserChorome.cssにファイル名を変更してから中身を改変することで、Firefoxの外観の微調整ができます。
  • バックアップ用にuserChorome-example.cssをコピーしておくと、いつでも初期設定に戻すことができます。ただuserChorome-example.css自体は、エンコードの指定以外は全てコメントアウトされている例示のみのファイルです。
  • Windows Vistaの場合は[C:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\Profiles\]、Windows 98、MEでは[C:\Windows\Application Data\Mozilla\Firefox\Profiles\] Macintosh(OS X)では[~/Library/Application Support/Firefox/Profiles/]、LinuxやUnixでは[/home/ユーザー名/.mozilla/firefox/]下にあると思います。

userChorome-example.cssの名前変更

例えば、検索バーの幅を大きくする場合は以下のように書いて貼り付けるだけです。200pxの数字を変更することで調整ができます。

/* 以下で、検索バーの幅を200ピクセルにします */
#search-container, #searchbar {width: 200px !important;}
  • 他にもいろいろな調整ができます。詳細はMozilla をカスタマイズするを参照してください。
  • /*と*/で囲った部分はコメントなので、日本語で注釈を入れることができます。
  • !importantは相対的なコマンドの重要性を示すようです。Firefoxをインストールしたままの状態では、記載しなくても問題ないようです。

幅が広くなったFirefoxの検索バー


検索プラグインの手動追加と一括複製

Windows 2000/XPの場合、Firefoxに組み込まれたWindowsアカウント別の検索プラグイン(XML)は、

C:\Documents and Settings\ユーザー名\Application Data\Mozilla\Firefox\Profiles\アカウントごとの文字列\searchplugins

下に設置されています。この検索プラグイン(XML)はメモ帳などのエディターで開いて修正することができます。また、このフォルダ内に同じ形式のXMLを作成することで、Firefox用の検索プラグインを手動で追加することができます。

Ready2Searchで作成した検索プラグインを複数のPCに導入したい場合でも、各PCでReady2Searchにアクセスする必要はありません。検索設定(OpenSearch)からダウンロードしておき、検索プラグイン(XML)を導入したいsearchplugins下にコピーすることで、一括して複製することができます。

OpenSearchの検索設定をダウンロードする。


検索バーでのPOST検索

Web上のデータのやりとりの方法(メソッド)はGET形式とPOST形式の二種類があります。大半の検索エンジンはURLに文字列で表示されるGET形式でのデータのやりとりを行っています。しかし一部には、POST形式でしか検索できない検索エンジンもあります。OpenSearch、Googleツールバーの両方の検索プラグインにおいて、POST形式への対応は不完全であるため、Ready2SearchはGET形式での検索プラグインのみを作成します。

OpenSearch(1.1 draft3)の仕様ではPOST形式をサポートしていませんが、Firefoxの独自拡張としてPOST形式の検索プラグインを利用することができます。Ready2Searchで作成したGET形式の検索プラグインを修正すると、Firefox用のPOST形式の検索プラグインになります。GET形式とPOST形式の違いを見ることで修正方法が分かります。

GET形式の検索プラグイン

Ready2Searchで作成したGET形式の検索プラグインの中身には、以下のような記載があります。

<Url type="text/html" template="http://検索エンジンのアドレス?検索設定名A=Aの指定&検索設定名B=Bの指定"/>

?』の左側に検索エンジンのアドレスがあり、右側に検索設定があります。検索設定の中では、『=』で検索設定名と指定をつなげて書き込んでいきます。複数の検索設定がある場合は、『&』でつなげています。例えば、Googleでは以下のようになっています。

Googleの検索xml(OpenSearch形式): https://ready.to/search/list/xml/get_os_google.xml

Googleの検索プラグインの中身

検索設定の一つに{searchTerms}が入り、検索ワードと置き換わります。

POST形式の検索プラグイン

FirefoxのPOST形式の独自拡張では、『template=』に続いているのは検索エンジンのアドレスのみです。またGET形式ではtemplateの後に『 />』とスラッシュを入れて項目の終了を宣言しましたが、POST形式では入れません。各検索設定はParamという項目で列挙して指定します。最後に</Url>と書いて、検索設定の終了を宣言します。

<Url type="text/html" method="POST" template="http://検索エンジンのアドレス">
<Param name="検索設定A" value="Aの指定">
<Param name="検索設定B" value="Bの指定">
</Url>

例えば、POST形式でしか検索できないYahoo!のテキスト翻訳は以下のようになっています。

Yahoo!のテキスト翻訳xml(OpenSearch形式:Firefox独自拡張): https://ready.to/search/list/xml/yahoo_tra_ej.xml

FirefoxのPOST形式の検索プラグイン

GET形式⇒POST形式への変換

いったんReady2Searchで、必要項目を入力してFirefoxに検索プラグインを組み込んでから、<Url>〜</Url>の中身を修正することでPOST形式の検索プラグインが作成できます。Windowsなら[\Documents and Settings\ユーザー名\Application Data\Mozilla\Firefox\Profiles\]に作成された設定をエディターで修正することもできます。OpenSearch形式であることを明示するため、Firefoxに組み込まれた段階で、各項目の名称に『os:』が付いていますが、修正内容は上記のGET形式⇒POST形式と同じです。

POST形式のプラグインをエディターで開く


Firefoxの検索バーはサジェスト機能や拡張機能との組み合わせでさらに便利になります。