Excel(エクセル)における回帰分析の手順と出力の意味を説明します。
このページでは、Excelの分析ツールを使った回帰分析の手順を紹介します。
目次 : (1)最小二乗法の発想からの続きです。
Excelでの回帰分析は分析ツールを使います。これまで分析ツールを使ったことのない場合は、分析ツールをアドインする必要があります。Microsoft OfficeやExcelのCDが必要になる場合があります。
Excelのメニューにある[ツール]⇒[アドイン]をクリックします。表示された候補の中の[分析ツール]にチェックを入れて[OK]をクリックします。
Excel 2007の画面左上の[Microsoft Officeのボタン]をクリックして、表示されたメニューの中から[Excelのオプション]をクリックします。
Excelのオプションの中から[アドイン]を選択し、[設定]をクリックします。表示された候補の中の[分析ツール]にチェックを入れて[OK]をクリックします。
Excelで回帰分析を行うためには、被説明変数と説明変数のデータを縦に並べる必要があります。 ここでは例示として、Excelでの回帰分析(最小二乗法)用乱数データを用います。この乱数データでは、被説明変数に対してとの2つの説明変数で回帰分析を行います。1枚目の[乱数シート]では、との関係である係数やノイズであるエラーの値を設定することができます。再計算のF9を押すことで、乱数からエラーが再生成されます。[乱数シート]の中には、分析ツールの回帰分析風の出力があり、推定値の挙動を見ることができます。また、変化する[乱数シート]を値で貼り付けて固定したものが[固定シート]です。以降のページでは、回帰分析結果の例として[固定シート]を用いて説明します。
縦に並べたデータを使って回帰分析を実行します。
[ツール]⇒[分析ツール]をクリックします。
[データ]のタブの中にある[データ分析]をクリックします。
データ分析のダイアログボックスから、[回帰分析]を選択して[OK]をクリックしてください。
表示された回帰分析のダイアログボックスには、入力Y範囲に被説明変数の1列を、入力X範囲に説明変数の列を指定してください。のボタンを押せば、マウスで範囲を指定することができます。Excelでの回帰分析(最小二乗法)用乱数データでは、一行目に変数名を入れて、入力Y範囲を〈$B\$10:$B$60〉、入力X範囲を〈$C$10:$D$60〉、出力先を〈$K$10〉に指定しています。回帰分析の指定が終われば、[OK]をクリックします。
指定した出力先には、下の画像のような回帰分析の結果が表示されます。
目次 : (3)最小二乗法の性質に続きます。